“100歳の少年と12通の手紙”というすごく素敵な映画を見てきました。
白血病を患ったオスカーという少年が口の悪いピザ屋のローズに出会い、ローズの提案で1日を10年として生き抜き、また毎日神様に今日あったこと、悩み、報告の手紙を書くように薦められ、手紙を書くのです。
12月23日に彼は30代になっていて、いつも明るいローズも彼同様悩みを抱えていることを知り、神様に『30代は心配と責任の時代です』と手紙を書きます。でもその後、好きな女の子ペギーの手術が成功して安心し『神様、今日はお願い事はありません、ゆっくり休んで下さい』と神様に優しい言葉をかけるのです。
12月26日、60代になったオスカーは神様に『神様、人生を味わうにはセンスが要ります。洗練されないと。』と書くのです。
それ以外にも毎日過ごすそれぞれの世代で感じたことをつづっていくのです。オスカーは12日間という短い時間で少年から大人へ変わっていくのです。
心を動かされるいい映画です。
ところでこの映画を上映しているのは神戸の新開地というところにあるパルシネマという下町にある小さな映画館です。1本筋を間違うと、男性専門?の大人なお店が立ち並ぶ界隈なのですが、このパルシネマさんはアットホームで映画好きの人たちが集まる映画館です。
しかも2本立てで1200円とは何とも親切な映画館です。
英国王のスピーチ
最近のお気に入りはレイトショーに一人で行くことです。いや別に一人で行かなくても良いのですが急に映画が見たくなるので思い立ったときに車でびゅーんと行ってしまうわけです。
(友達がいない訳ではないのです(と思います、汗))
そして今日思い立って見たくなったのが『英国王のスピーチ』です。
コリンファースがアカデミー主演男優賞を受賞した作品で、少し遅ばせながらという感じで見に行きました。
現在のエリザベス女王の父にあたる、吃音のコンプレックスに悩むジョージ6世の実話に基づいたお話です。
スピーチ矯正の専門家、ライオネルと一緒に吃音を克服し戦争を余儀なくされた英国国民へ国王として強いメッセージを投げかけ信頼を得るのです。
そこにはただジョージ6世が吃音を克服することだけではなく、彼がオーストラリア人でしかもいわゆる英国王室ご用達ではない一般の”スピーチ矯正の専門家”であるライオネルとの間に芽生えた友情や信頼を描いている心温まる映画でした。
この映画には言葉が与える深い意味が込められている作品だと思いました。
国王の言葉がどれだけ国民に勇気や光を与えるかとか、訛りや方言、果ては言語が違えども、真剣に相手の心の声に耳を傾け理解する気持ちがあればつながるということ。
素敵な言葉を使える人、そして相手の心の声に耳を傾けられる人になりたいと思いました。