新年明けましておめでとうございます。Cross Foodもおかげさまで2年目を迎えることができました。
昨年は全てが必死でした(きっとみなさんも必死に頑張ってきたと思いますが…)。その必死さは2016年も変わらずですが、昨年と今年で蒔いた種(今から蒔く種)を工夫して育て、良い収穫になるようにしたいなと思っています。
さて、今さらですが、新年にあたり初心を忘れないという意味を込めて、なぜCross Foodという屋号にしたかを書いてみようかと…。
以前勤めていた中規模の輸入菓子専門商社で、世界各国のたくさんのメーカーを担当させてもらいました。
うまくコミュニケーションを取れたメーカーも取れなかったメーカーもあり、自分の英語力やコミュニケーション能力のなさに悩みましたが、それは誰もが通る道で、それがあるから今があると思っています(まあそれはいいとして…)。
当時、担当していたスペインのチョコレートメーカーにTomasという輸出マネジャーがいました(名前と顔を覚えるのが得意な私、退職して数年経ちますが今も覚えているところがなかなか気持ち悪い。ただこちらは覚えているけど、先方は全く覚えていないことは良くあります…笑)。
ある日、彼から突然退職メールが来ました。そのGood byeメッセージに素敵なことが書かれていました。
“今までありがとうございました。あなたと仕事ができて本当に良かったです。次は食品業界ではなく全く違うフィールドへ進みます。お互い進む道は違うけれども、この道はいつかどこかでCrossするかもしれません。その時まで元気で頑張っていきましょう”
あっ、みんなに同じ内容を送っているのはわかっているのだけど、ぐっとくるメッセージで感激しました。
(その後、自分が退職する際、Good byeメッセージにこの言葉をパクら
せてもらったのは言うまでもありませんが…笑)
そして私の退職が決まった年。いつも展示会でディナーに招待してくれるベルギーのメーカーの方からCrossの万年筆を頂きました(先輩が譲ってくれたというのが正しいのですが…)。
Crossに縁があると信じた瞬間でした。
それ以来、もし自分が将来独り立ちすることがあれば絶対にCrossをつけようと思っていました。
それが数年後に実現するとはですが、TomasのCrossを聞いて以来、ことあるごとに”Cross Cross”と言っていたように思います。
2016年もFoodでたくさんの笑顔がCrossしますように。
Cross Food
Tomoko Mishima