まだ冬の国へ…

3月の初めに東京であった食品の展示会以来ものすごい忙しい日々を過ごしている。気付いたらいつの間にか4月、桜の季節。
忙しい日々の中で、この東京の展示会で出会ったフィンランドのチョコレートの会社を通じてまたいろんな勉強をした(いや、している最中)。
お客さんからの要望でこのメーカーのスタンドに立ち寄った。第一印象はお世辞にもあかぬけた感じはなかった、でもびっくりするくらい感じの良い担当者だった(後にこの会社の社長と知った)。
そして魔法をかけられたように英語がうまくしゃべれるような気分にさせてくれた。
展示会後いち早くコンタクトをとり、是非取り組みをしたい旨伝えたが条件面でなかなか折り合いがつかなった。私自身、メーカーとの折衝や原材料関係のチェックなどは経験もあり、完璧ではないもののそれなりにこなせたが日本市場での販売状況、商品流通、問屋、卸し、小売などの詳しいシステムなどいわゆる営業的な事がイマイチわかっていなかったためなかなかメーカーを説得することができずにいた。
今回そこの部分を親身になって埋めてくれたのがこのメーカーとワークしたいと言ったお客さんだった。
お客さんは私に本当に丁寧に詳しく教えてくれた、わからない部分を何度も確認したのに嫌な顔一つせずに教えてくれた。
それを自分なりに英語にしてメーカーへ伝えた。メーカーの人がどこまでこの思いを感じてくれたかはわからないが、何とかスタート地点に立てるよう。
お客さんは『やる気になってきてくれたのがわかりますね、こういうメーカーは大事にしていきたいですね』という言葉をかけてくれた。
日本市場には物があふれていて何でも手に入る。そして日本人のマーケティング力は本当にぬかりがない。新しい物を探すのは至難の業になっている今日このごろ。
だから信頼できるメーカーと一緒になって何かを作り上げていくことが大切、と友人が教えてくれた。
今回のこのフィンランドの商品を通じて、お客さん、メーカーそして輸入食品のコーディネートをする私たちの気持ちが一つになったような気がした。
このメーカーとのコミュニケーションの中で日本の桜を見てみたいって例の感じの良い社長が言ってきた。
まだマイナス15℃のフィンランドへ一足お先に春を感じてもらいたくって、桜の写真を送ろうと思ったがまだ綺麗な写真がなかった。
だからFBで桜の写真を下さいってお願いしたら、たくさんの人から桜の写真を頂いた。
どれも全部綺麗で個人のセンスが光ってて素敵だった(中には面白い写真を送ってくれた友達もいて、それもまたセンスだと思った、笑)。
そしてそうやって思ってくれるみんなの優しさがまた嬉しかった。
まだまだ春が遠い寒いフィンランドにも早く春が訪れそうな気がした。

私たちは小さな会社。まだまだこのつぼみのように小さいかもしれないが、少しづつ着実に花を咲かせられるように、そして人と人とのつながりを大切にやっていこう。
本当にそんな事を教えてくれた今回の新しい取り組み。やるしかない!
(ちなみにこの写真も友人のMがくれた。なんとも爽やかなこの写真が大好き)
こんな感じで抜群のセンスが光る写真を送ってくれた



確かに桜やけど・・・、金造ですやん(笑)。
D, Grazie mille!