機内での出会い


今回は伊丹→成田→フランクフルト→ミラノという長い旅。でも日本の青い翼だから少し安心。
隣の席が誰もいなかったら良いのにな~と思いつつ機内に入る。でもすぐに何となく混み合っている雰囲気がわかり、これは期待できないと諦めモードに入る。案の定、自分の席の隣にはすでに男性が座っていた。
よろしくお願いしますな感じで何となく挨拶をした瞬間、この男性の笑顔に見とれてしまった、いや吸い込まれた。年齢は40代後半から50代前半くらいの日本人男性、カジュアルだけどシンプルな素敵な装い。おしゃれな男性だった。
ときどきお互いがトイレに立つ時にすいませんとあいさつするくらいで途中、会話はほとんどせず。でもそのすいませんというちょっとした言葉を交わす時のささいな笑顔も素敵だった。
フランクフルトに着いてなんとなく話しかけてみようと思い、最終目的地はどこかを聞いてみたらミラノとの事。自分もミラノだと伝えると、さらに素敵な魅力的な笑顔を見せて話してくれ、仕事の事を少し話した(そして予想通りファッション関係の方だった)。
こんなに優しく垢ぬけた、そして洗練された笑顔を見たのは久しぶりだった。この笑顔は作っていないと思ったし、いつもこんな笑顔をこの人はしているのだと感じた。
12時間のフライトの疲れが吹っ飛んで、何とも言えない幸せな気分になった、そして自分もこんな笑顔でいれる人間になろうと思った。